旅行中はしなくても良い?ラマダーンのルールあれこれ・その1

アッサラームアレイコム ワ ラマダンカリーム
今日のお題は前回(「なぜ断食?聖なる斎戒月・ラマダーン」)に
引き続きラマダーンについて。

今回は

断食が免除、後回しなるケース

についてです。

ラマダーンの断食は、
健康な成人男女は全員、義務
行わなければならないのですが、いくつか例外があります。

今回はどのような場合は免除、または後回しに出来るのか
具体的に見ていきます。


1.旅行中の人 
後日、その日数分だけやり直しします。
スンナ派は80km以上の移動、シーアは往復48km以上で往きが24km以下でないこと。)
スンナ派では可能なら旅行中でも断食をしても構いません。
ただし法学によっては免除は移動日のみ、となります。
また、滞在が一定期間以上に及ぶ場合もその地での居住と見なされるので
その日数以降が断食をします。

2.高齢者
高齢で断食が健康を害する恐れがある場合は断食をしなくても構いません。
その代りに一日のつき一人に施しをします。

3.病人
断食によって病状が悪化する恐れがある人は後日やり直しを出来ます。
また慢性疾患や健康上の理由(日中の内服をスキップ出来ない、など)で
断食が出来ない人は2と同じく施しをします。

4.妊娠・授乳中の女性
妊娠中、授乳中もその期間中は行わずに後から断食を行うことが出来ます。
可能な人は妊娠・授乳中でもしても構いません。

5.生理また産後の出血がある人
出血がある場合は断食が出来ない(無効になる)ので後日やり直します。


このように、イスラームではラマダーンの断食、斎戒は義務と
しながらもそれが困難なものとならないように 
ルールが定められているんですね。
ですので、ラマダーン中に飲食をしている人がいたとしても、
必ずしもサボっているわけではないんですよ~


それでは次回は「断食が無効になる場合」についてです。

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