何故、政府規模(財政支出)は拡大するのか?




先進国の政府財政は、拡大していく。
そう自信を持って説いたのがワグナーでした。
音楽家のワグナーじゃないよ(笑)

 経済学者のアドルフ・ワグナー氏です。
彼は、1800年代のドイツの財政・経済学で多大な影響を与えた人物です。

 200年前からの彼の主張から、この政府財政の拡大の旅は始まっていくのです。

 1900年代に入ると、ピーコックとワイズマン、この政府財政の拡大仮説をさらに発展させました。



政府支出は、戦争や大不況といった特別な時に一段高い水準に拡大していく。
 そして、そうした時期が過ぎても元の水準に戻らず、そのまま高い水準を維持していく。
そう、説いたのです。


もっと・・・・。

さらに先進国になればなるにつれて、公共財・サービスへの要求は大きくなっていきます。
最初は、警察や消防など、身の回りの安全性の確保だったものが・・・・。
どんどん、学校、病院、公園。
さらには、運動場、博物館、体育館、市民ホール等など。

 市民の欲求は、こうして拡がっていくのです。
それは、経済的に豊かになったという証拠でもあります。
なので、人は他人の事を思いやれる行動に出れるのです。

 自分に余裕がなければ、貧困者救済などと言ってられません。
なので、政府が拡大していくという事は、一概に悪とは言えませんね。
しかし、政府の財政拡大にはもちろん問題点もあります。
それは、後に語りますね。

 また、最近ではどの先進国にも共通しているのが、高齢化問題。
経済が発展するに従い、一般的に高齢化・少子化が進んでいきます。
この少子高齢化もまた、政府財政拡大の一要因であると言えますね。




ブキャナン & ワグナー仮説

財源確保の時に、租税に比べて公債は負担が少ないと誤って認識されます。
これを、財政錯覚と呼びます。
ひもくみも、この「ブキャナン ワグナー仮説」や「財政錯覚」などでもっと詳しく調べてみようと試みたのですが、難しい専門用語で・・・・。
頭に全然残りませんでした(笑)

 そんな中、Yahoo!知恵袋。
このベストアンサーに選ばれた方の財政錯覚についての究極の分かり易さですよ!




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2012/3/1615:10:12
財政錯覚ってなんですか。教えてください。
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ベストアンサーに選ばれた回答

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2012/3/1822:52:22
財政はいくらでも出てくるので、公共のサービスはもっと出るはず
と市民が勘違いしていることです














ね?
ひもくみは、このアンサーを見て、「なるほど!」と思えましたよ^^

 人々は、財政錯覚によって公共財の費用を少なく認識し、その結果、過大な公共財の水準を選んでしまうのです。
また、政治家も同様の事が言えます。
彼らは、誰かに支持されて成り立つ職業です。
なので、有権者の支持を得るために、租税よりも負担感の少ない公債による財源調達を選択しがちです。

 「税金上げます!」

 そう言われれば、私たち市民が嫌がるの、目に見えますもんね。
その結果、政府債務と政府規模が拡大していくのです。


ログローリング(暗黙の票取引)

ややこしいように見えて、あまりこのログローリングの概念はややこしくありません。
政治家達が、それぞれ自分が通したい議題があり、その可決の為に票を取引する事です。

 例えば!
議題1 :老人の為の、くつろぎ安らぎ多目的ホールの設置(議員A氏が、可決させたいとしましょう。)
議題2 : 漫画・アニメを伝える市民ホール建設(議員Y氏が、可決させたいとしましょう。)

 なんとも言えない議題ですが(笑)
議員A氏は、この議題1を何としても通したい!
そして、議員Y氏もまたこの議題2を!
双方、一番関心のある事があり、それぞれ別の議題については、

「まぁ、賛成してあげても良いけど?」

という感じなのです。
すると、この議員同士、暗黙の票取引をする可能性があります。

どちらの議員も、49対50で少数派である場合・・・・。

 50対49と、自分の法案を通したいが為に、
「僕の時に、この議題に賛成してね!」

 と、こんな感じの取引をしいてしまう恐れがある。
これが、ログローリングです。

 その結果、本来、単独では可決されない事業が選択・執行され、無駄な政府支出が拡大していくのです。
政治家は悲しいですが、自分の選挙区へどれだけ事業や補助金を誘致できたか。
それで評価される側面があります。




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