世界最小のつぶつぶパスタ。クスクスって何?

 

アッサラーム アレイコム
皆さんこんにちは。突然ですが、皆さんは「クスクス」ってご存知ですか?

 クスクスとは...
 北アフリカ発祥の郷土料理で「世界最小のパスタ」と言われています。モロッコのタジンブームで一緒に名前を聞いたことがある方もいるかも知れませんね。最近はインスタントのものも沢山出回っており、大量生産されていますが、伝統的にはセモリナ粉に水を振ったものを指で丸めて、ふるいなどで粒をそろえて作ります。(日本でも輸入食料品店などで買えますよ)一般的には粒が細かくサラサラになるほど高級、と言われています。

 今日はそんなクスクスについて、地域ごとの特徴と一緒にご紹介したいと思います。


~チュニジア風~
 まずはこちら、チュニジア風クスクスです。チュニジア・クスクスはトマトベースになっており、濃厚な味わいです。クスクス粒を戻すときはオリーブオイルを使います。(私は後述のモロッコ風のようにバターを加える時があります。トマトスープにバターの風味がとても美味しいですよ。)
戻したクスクス粒にたっぷりとスープを吸わせてから、具材と合わせて一緒に頂きます。ハリッサと呼ばれる唐辛子ペーストを使用し、スパイシーな味わいのものが多いです。 肉は羊肉が多く、野菜は好みでなんでも使えますが、ニンジンにジャガイモ(あとはフライしたピーマン)率が高いです。鶏肉とひよこ豆、とシンプルなものあり、地方によっては魚を使ったものもあります。


      
  
 

 シーフードクスクスはまだ作ったことがないですが、大きな魚を豪快に使ったものが美味しいそうですよ。

  

~アルジェリア風~
 次はお隣、アルジェリア。こちらもチュニジアと同じくトマトベースのスープになります。ですが、クスクスは蒸して戻しただけのプレーンの状態で、食べる時にソースをかけて食べます。二度蒸すのがアルジェリア風の特徴です。

 (by.ひもくみ)

~モロッコ風~
 こちらはチュニジア、アルジェリアとはまた違いトマトは控えめ、または使わずにクミンやサフランを中心としたあっさりとした味わいです。野菜をたっぷりと使い、山型に具材と共に盛った後、食べる直前にスープをかけて頂きます。クスクスを蒸す時にはバターを加える為、チュニジア風などとはまた違う風味があります。また、ハリッサはあまり使いません。

(wikipedia.org)

~モーリタニア風~
 調べていたら「モーリタニア風」なるものを見つけました。野菜と一緒に肉や魚を蒸し煮にし、クスクスにかけて頂くようです。モロッコと同じくバターを使用します。クスクスにはレーズンやひよこ豆が入っており、また違った美味しさがありそうです。


ところで...

クスクスってどうやって作るの?

はい、実はとても簡単なんです。

~クスクスの戻し方~
 日本で手に入るものは一度下処理をしたインスタントのものなので、パッケージの説明通り、熱湯と塩、油で蒸らすだけでほぼ出来ます。小鍋などでスープを少し加えて水気が無くなるまで火にかけ、一度ダマがなくなるまで混ぜてから蓋をしてしばらく蒸らしても良いし、面倒なら耐熱容器で水と一緒に電子レンジにかけるだけでも良いです。
 
 では、次は伝統的な蒸し方の紹介です。

1、まずはボウルで乾燥したクスクスにオリーブオイルが全体にいきわたるように手で揉みこみながらよく混ぜます。 
2、全体にいきわたったら、ぬるま湯を少しずつ加えてまた混ぜ混ぜ...。全体的に水分を吸って柔らかくなるまでほぐすようによく混ぜます。(水分を吸うのでクスクスも容量が増えます)
3、その間にお湯を沸かして二段蒸し鍋を用意。上段にクスクスを入れて蒸しますが、クスクスは水分を含むとくっついてダマになるのでフォークなどでほぐして粒がバラバラになるようにします。
4、全体的に蒸気が出るようになるまで火にかけ、クスクスが柔らかくふっくらするまで蒸します。

*スープは別鍋で作っても良いですが、お湯の代わりに蒸し鍋の下段でスープを煮込みながらその蒸気で蒸すと楽です。

 スープは最近はクスクス用のミックススパイスがインターネットで買えるので、トマトスープにスパイスを加えると簡単です。我が家ではクミン、ブラックペッパー、ガーリック、コリアンダー、ターメリック、チリなどを合わせて使っています。

 それでは、マァッサラーマ~。

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