最も優れた女性3~ムーサーの養母・アーシヤ~


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アッサラームアレイクム
 「最も優れた女性」から今日はムーサー(AS)の養母、アーシヤについてです。
 「ムーサー」はアラビア語で「モーセ」。旧約聖書の出エジプト記や、それを題材にした映画『十戒』で名前は聞いたことのある方もいらっしゃるのではないかと思います。



 アーシヤはクルアーンには名前こそ出ていませんが「フィルアウン(ファラオ)の妻」として、信仰者の一人として語られています。
 また、彼女はイムラーン家の娘・マルヤム(イーサーASの母、聖母マリア)と共に、”預言者の母”としての偉大な役割を授かりました。

”多くの男が完全の域に達することがあるが、女性ではファラオの妻であるアーシアとマリアム・ビント・イムラーン以外にそういった者はいない。”(ブハーリ―)

 ムーサー(AS)が産まれた頃、時のファラオはイスラエルの民を迫害し、その男児は皆殺しという悪行の限りを尽くしていました。
 その為、彼の母親はナイル川に息子を流すように啓示を下され、そしてアーシヤにムーサー(AS)は拾われます。
(旧約聖書では「パロの娘」、王女として彼女は登場します)

”これらは,明白な天啓の書の御印である。 われは信仰する者のために,ムーサーとフィルアウンの物語の1部をありのままあなたに読誦しよう。
本当にフィルアウンは,この国において専横を極め,その民を諸党派に分け,かれらの中の一派を押さえて男児を殺し,女児は生かして置いた。本当にかれは非道であった。
われは,この国で虐げられている者たちに情けを懸度いと思い,かれらを(信仰の)指導者となし,(この国の)後継ぎにしようとした。
そしてこの国にかれらの地歩を確立させて,フィルアウンとハーマーンの軍勢に,かれらが警戒していたことを目の当たりに示そうとした。
そこでわれは,ムーサーの母に啓示して言った。「かれに乳を飲ませなさい。かれの(身の)上に危険を感じた時は,かれを川に投げ込み,恐れたり悲しんではならない。われは必ずかれをあなたに返し,使徒の一人とするであろう。」
フィルアウンの家族は,(他日)かれらの敵になり,悲しみの種となるかれを拾い挙げた。本当にフィルアウンとハーマンそしてその軍勢は,罪深い者たちであった。
ィルアウンの妻は言った。「(これは)わたしとあなたの目の喜びです。かれを殺してはいけません。わたしたちの役に立つこともありましょう。また養子にしてもよい。」かれらは(その行っていることの意味に)気付かなかった。”(クルアーン28:2-9)

彼女は夫であるファラオの悪行、不義に心を痛めていました。そしてアッラーに祈ります。

 ”またアッラーは,信仰する者のために例を示される。フィルアウンの妻である。かの女がこう言った時を思い起しなさい。「主よ,楽園の中のあなたの御側に, わたしのため家を御建て下さい。そしてフィルアウンとその行いから,わたしを救い,不義を行う者から,わたしを御救い下さい。」”(クルアーン66:11)

 アーシヤはハディースでその名が語られ、クルアーンにわずかに言及されるのみですが、信仰者として母として高い位階に到達した女性です。
 私達も彼女のように悪に屈することなく、アッラーへの強い信仰を守れる女性を目指したいものです。

それでは、次回の「最も優れた女性」、最後はマルヤムについてです。マァサッラーマ

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