チュニジアに思う~徒然~

アッサラームアレイクム

ショッキングな出来事が起こりました。チュニジアで過激派組織による襲撃事件...
今回は日本人の方も犠牲になったとのこと...まずは犠牲者の方々、遺族の方々に哀悼の意を捧げます。

世間では表向きは「アラブの春」で唯一成功したとか、民主化が進んでいるとか言われていたチュニジア。
でも内情はまだ旧政府支持者との対立や不正選挙などゴタゴタとしていて、不穏な動きもありました。また、先の一連のISILによるテロ事件の影響なども心配はしていました。
ニュースを聞いていて、怒りというのか、憤りというのか、虚しいというのか、言葉にならない不快な感情でいっぱいになっています。

チュニジアでは革命後もずっと世俗派とイスラーム復古派など対立がありました。 私と、私の(主人、チュニジアの)家族はイスラーム支持側です。
でも、民主主義に反してあのような形でテロを起こすのは間違っています。
私は反イスラームから遠ざかり、正しくイスラームの道を歩むためにはまず公正な選挙を経て正当な形でイスラーム主義を勝ち取らないといけないと考えています。

外国人のISISへの参加者もチュニジア人が一番多いそうです。

一体何が彼らにあのような行動を起こさせるのでしょうか。
クルアーンにはこう書かれています。

”地上で悪を働いたという理由もなく人を殺す者は、全人類を殺したのと同じである。”(5:32)

”他人に悪を行い、また度を超した復讐を企て地上を騒がす者たち、かれらに対する(アッラーの)罰は痛ましい懲罰があるだけである。”(42:42)


イスラームはテロを許しません。例え異教徒であっても外国人を襲うことも許されません。


チュニジアは古代からの歴史も深い土地でもあり、南にはサハラ砂漠もあれば、地中海に面した美しい街もあり、日本にも関わりのある国で、
そんな国で日本人も事件に巻き込まれ、また渡航が難しくなるのは悲しいことです。

どうか正しい知識と行動がもたらされますように。そう思わずにはいられません。

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