アメリカ同時多発テロではどうしてアメリカが狙われてしまったの? アルカイダって一体何?

皆さんはアメリカ同時多発テロを覚えていますか?もう、14年前の出来事です。

でも、あの衝撃は記憶に新しいですよね。。。。





皆さんご存知かと思いますが、ちょっと一緒にこの事件のことをおさらいしましょう~

アメリカ同時多発テロとは、2001年9月11日にアメリカ合衆国で発生しました。

4機の民間航空機がハイジャックされ、アメリカン航空11便(ボーイング767)、ユナイテッド航空175便(ボーイング767)が世界貿易センター(WTC)ビルに衝突し、アメリカン航空便77便(ボーイング757)が国防総省(ペンタゴン)の西側正面に衝突しました。残る1機はホワイトハウスを目指したが乗客たちが抵抗したため、ペンシルバニア州に墜落しました。犯人は、オサマ・ビンラディンを中心とするアルカイダです。

このテロ事件は3000人以上の死者を出しました。

ここで思うのは、アルカイダって何??ですよね。

よくニュースで出てくる言葉で、アルカイダ=テロ組織と考える方も多いはずです。


ちょっと調べてみたところ、


アルカイダは存在せず、アルカイダの内容をきちんと表現できる単語がないために不用意に使われている言葉であるということが分かりました。

アルカイダの「カイダ」とはアラビア語の「カフ・アイン・ダール」に由来します。

キャンプや家の中のベースや台座の下にあって柱を支える基礎などを意味する言葉です。

アルカイダという言葉は戒律、規則、原則などの意味を持っています。

この言葉はアラビア語の普通の単語であるため、恐ろしい言葉ではないそうです。

最初は彼らが出撃する基地を意味していたそうですが、別の意味と使われるようになりました。




さて、ここで本題のどうしてアメリカが狙われてしまったのかについて見ていきましょう^^





ビンラディンはアメリカを憎む理由を自ら明確に説明していました。

アメリカがアフガン空爆を初めてすぐにカタールのテレビ局「アルジャジーラ」で流された声明から彼は述べています。


数百万の罪のない子供たちが、今私が話している瞬間にも、イラクでは殺されている。何の罪もなく・・・・・・。たった今も、イスラエルの戦車が、パレスチナを横切って、暴虐の限りをつくしている。(中略)しかし、われわれは、世襲の支配者たちから、どのような非難の言葉も聞かない・・・・・・これらの偽善者たちについて最低限言えることは、彼らが誤った道を歩む背教者だということだ 
芝生瑞和『「テロリスト」がアメリカを憎む理由』 東京:毎日新聞社、2001年、p18 より引用)

これは、アメリカのイラクへの経済制裁が、イラクの子供たちを餓死させていることを非難するものです。

そして、パレスチナ問題でイスラエルがアラブ人を殺していること、そしてそのイスラエルをアメリカがバックアップしていることを非難しています。

また、ここでいう支配者とはサウジアラビアの王室をはじめとするアラブの支配者階級のことです。彼らがアメリカの共犯者であると彼は言及しています。




これらから、アメリカが狙われた理由を二つ考えることができました。



第一はパレスチナ問題でのアメリカの、イスラエルへの一貫したバックアップ。


アメリカはイスラエルと国連決議などで投票を共にしてきたし、経済援助もしています。

年間八億四〇〇〇万ドル(約八四〇億円)で、軍事援助は三〇億ドル(約三〇〇〇億円)ににぼり、最新鋭の武器が供与されていました。


例えば、スエズ戦争、1992年のレバノン侵略、それ以後18年間にわたるレバノン南部占領などがあります。

またパレスチナのガザ、ヨルダン川西岸の局地攻撃にもアメリカ製のミサイルやF16戦闘機が利用されていました。

アメリカ製の最新鋭の武器によって多くの民間人が命を落としてきました。

アメリカによるイスラエルの一貫したバックアップについては、アラブおよびイスラム教徒のなかで反米感情を扇動されるとき、パレスチナ問題は必ず出てきます。扇動者も反米感情を動員するときは必ず言及します。



第二はサウジアラビアにおけるアメリカ軍の駐留。




1991年の湾岸戦争にさいしてサウジアラビアに進駐した米軍は、当時、7000人前後の兵力をそこに保持していました。

1996年にビンラディンがアメリカに宣戦布告し、アメリカの民間人も殺される理由があると言ったそうです。


これが同時多発テロに結びつくと考えられます。


その時までは、彼とサウジアラビアの王室は近い関係にありました。


しかし、彼はこの米軍駐留を批判し、これを許しているサウジアラビア支配層に反旗を翻しました。
その結果、彼はサウジアラビアから国外追放されました。

祖国サウジアラビアに異教徒の軍隊が駐留することは耐えられないことだったそうです。

イスラム教の観点から言えば、サウジアラビア王室の正統性は、イスラム教の第一の聖地メッカと、第二の聖地メディナの守護をイスラム世界から委託されているという点に由来します。

だから、そこに異教徒であるアメリカ軍を駐留させることは、アラブの支配層が自らその権威を放棄し、誇りを失い、西洋に屈服したことを意味します。


参考文献は、こちらです。





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