預言者も苦労した?イスラームにおける一夫多妻制

アッサラームアレイコム
イスラームにおける一夫多妻制。
今日は預言者ムハンマド(彼と彼の家族に平安と祝福あれ)の
例ももとに話を進めます。

一夫多妻については過去記事もどうぞ!
夫はとっても大変!?イスラームおける一夫多妻制。本当のところ

9人の妻たちとの生活


預言者(彼と彼の家族に平安と祝福あれ)は十数人の妻を持ち、
9人の妻達(預言者は他の部族との友好の為にも婚姻関係を結んでいた為、
特例として4人以上の妻がいました)と同時に結婚生活を営んでいました。

ですが...
以前ご紹介した

アーイシャ

(アーイシャってどんな人?という方はこちら!

彼女は「最愛の妻」の名で知られる通り、特に寵愛を受けていたために、

他の妻達が公平にして欲しいと嘆願した、と

伝えられるほど預言者に特に愛されていました。

しかし、それほどまでに愛されたアーイシャも
結婚生活は決して平穏なものではありませんでした。

嫉妬に苦しむアーイシャ

アーイシャは若く、聡明で美しい妻でしたが
そんな彼女もある女性の存在に苦しみます。

それが一人目の妻である

ハディージャ

(ハディージャの詳細はこちらをどうぞ!)

預言者(彼と彼の家族に平安と祝福あれ)は
ハディージャ亡き後も、生涯

彼女を愛し続け、絶えず称賛していました。

その為、アーイシャは堪えきれずにハディージャへの
暴言を吐き、 預言者はその髪の毛が逆立つほどにお怒りになった...
とすら伝えられています。


妻達のトラブル

またある時は預言者の元に嘆願にやって来た別の妻の一人が
アーイシャと口論になった...

ある妻は他の妻の所に預言者を行かせない為に
預言者に向かって「臭います」...

嫁いできたばかり新参の妻を怖がらせた...

などなど。

信徒の母たる妻達の間ですらこういった
トラブルが起きているんですね。


勿論、

預言者は妻達に対し全てを公平に分配し、

1日ずつ順番に妻達を訪ねて一緒に過ごしていました

彼女たちに常に忍耐強く、優しく、 

善き夫として接していました
 
それにも関わらず。

その情愛は一人目の妻であるハディージャに
向けられていた為アーイシャは暴言を吐くほど嫉妬に苦しみ...
幼い頃から見知っていたアーイシャを可愛がっていた為
他の妻達も預言者に嘆願していたわけで...

つまり... 

私達の 

模範であり、完璧な夫である 
預言者ですら「完全に公平」には
出来ていなかったんです。


その為、

「預言者ですら完璧に出来ていないものが
一般信徒に出来るわけがない」

「普通の人間には完全に公平にするのは
無理なんだから妻は一人か奴隷で我慢しなさい」

と、

実際は一夫一婦制を薦めている、という解釈もされており、

イスラームにおける一夫多妻というのは

とても条件が厳しいんですね。


また、

多妻制は経済力も必要

ですから一部の裕福な男性以外は無理ですし、

イスラーム圏でも 

殆どは一夫一妻

これが現実です。


ですので、イスラームの四人妻というのは、 

とにかく夫が半端なく大変


ハーレムだのなんだのって生易しいものではないんです。


それでは次回は一夫多妻制の具体的な
メリット、デメリットについてです。


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