夫はとっても大変!?イスラームにおける一夫多妻。本当のところ
アッサラームアレイコム
突然ですが、皆さんは「一夫多妻」と聞くとどんなイメージを抱きますか?
―――妻たちに傅かれてハーレム状態?
―――大奥みたいに女の争いでドロドロしていそう...
――― 男は何人も妻を娶ってやりたい放題!!男の為の制度。
―――本当は何かルールがあるんでしょう?
―――正室と側室みたいに妻にも序列がある?
―――何人も妻を娶ってふしだら!
などなど、色々なイメージがあると思いますが...
クルアーンではこのように定められています。
こちらが俗に言う「四人妻」の根拠となる章句なのですが、
この章句の啓示には
多神教徒との戦いで大勢の男性が戦死
したことが背景にあります。
当時は女性が一人で生きていくのは容易ではありませんので、
未亡人や孤児の救済の為の措置制度。
が元来の意味合いなんですね。
ですが、これには条件があり...
規定上は4人まで妻帯が許されますが、
公平にすることが条件となっています。
つまり、もし妻が二人いたら、二人目の妻にも
一人目の妻と同じ条件で住居を
提供し生活費を負担
三人もしくは四人いたら全員に同じように住む場所と生活費を与え、
一緒に過ごす時間も全く同じにしないといけないんですね。
それだけでなく。
もし二人目を娶りたかったら一人目の許可、
三人目以降も先に娶った妻たちの許可を得なければならず...
このようにハードルが高いのがイスラームの一夫多妻の特徴なんですね。
そして、この公平というのは
感情や態度など精神面も含まれるので、
何人か妻がいたとしてもその中で「お気に入り」がいたり、
誰かに特に情愛を傾けたり、というのもいけません。
妻の一人にキスをしたら他の妻にも同じ数だけキスをして、
妻の一人に笑いかけたら他の妻達にも同じように笑いかけ、
プレゼントをしたら同じようにプレゼントも贈り、情愛も均等に...
ということなのですが、
人間であり、感情がある以上そんなの無理ですよね?
ですので、実際にはもし複数の妻を娶るなら
最低限物質面と家族の時間は公平にしなさいよ、
という話しになるのですが、
例え2人でも単純計算で夫の出費は倍になりますから、
それだけでも相当な負担となります。
もし妻に「○○買って♪」って言われて、このぐらいなら、と
思っても一人に買ってあげたら他の妻にも買ってあげないと
いけない、となるととても「このぐらい」とはならないですよね。
つまり...
複数の妻を娶るには
とにかく経済力が必要
ですので、一夫多妻は一般の人間にはそうそう
出来るものではないのです。
しかも、お金だけでなく妻達の間で
トラブルが起きないように調整する能力も必要。
...なんだか聞いてるだけでも
神経がすり減りそうですよね。
正直、私だったら、もし自分が男で経済力があったとしても
多妻は勘弁ですね。
そんなわけで、イスラームでは「四人妻」の言葉だけが
一人歩きしている感がありますが、
イスラームにおける一夫多妻というのは
公平が無理なら一人で、
と釘も刺されている通り、
何かと条件も多く、大変なものなのです。
では、次回は実際に預言者の例を見ていきたいと思います。
それでは、マァサッラマ~
突然ですが、皆さんは「一夫多妻」と聞くとどんなイメージを抱きますか?
―――妻たちに傅かれてハーレム状態?
―――大奥みたいに女の争いでドロドロしていそう...
――― 男は何人も妻を娶ってやりたい放題!!男の為の制度。
―――本当は何かルールがあるんでしょう?
―――正室と側室みたいに妻にも序列がある?
―――何人も妻を娶ってふしだら!
などなど、色々なイメージがあると思いますが...
クルアーンではこのように定められています。
「あなたがたがもし孤児に対し、公正にしてやれそうにもないならば、あなたがたがよいと思う2人、3人または4人の女を娶れ」
こちらが俗に言う「四人妻」の根拠となる章句なのですが、
この章句の啓示には
多神教徒との戦いで大勢の男性が戦死
したことが背景にあります。
当時は女性が一人で生きていくのは容易ではありませんので、
未亡人や孤児の救済の為の措置制度。
が元来の意味合いなんですね。
ですが、これには条件があり...
「だが公平にしてやれそうにもないならば、只1人だけ(娶るか)、またはあなたがたの右手が所有する者(奴隷の女)で我慢しておきなさい。このことは不公正を避けるため、もっとも公正である」
規定上は4人まで妻帯が許されますが、
公平にすることが条件となっています。
つまり、もし妻が二人いたら、二人目の妻にも
一人目の妻と同じ条件で住居を
提供し生活費を負担
三人もしくは四人いたら全員に同じように住む場所と生活費を与え、
一緒に過ごす時間も全く同じにしないといけないんですね。
それだけでなく。
もし二人目を娶りたかったら一人目の許可、
三人目以降も先に娶った妻たちの許可を得なければならず...
このようにハードルが高いのがイスラームの一夫多妻の特徴なんですね。
「あなたがたは妻たちに対して公平にしようとしても、到底出来ないであろう。あなたがたは(そう)望んでも。偏愛に傾き、妻の一人をあいまいに放って置いてはならない(4:129)」
そして、この公平というのは
感情や態度など精神面も含まれるので、
何人か妻がいたとしてもその中で「お気に入り」がいたり、
誰かに特に情愛を傾けたり、というのもいけません。
妻の一人にキスをしたら他の妻にも同じ数だけキスをして、
妻の一人に笑いかけたら他の妻達にも同じように笑いかけ、
プレゼントをしたら同じようにプレゼントも贈り、情愛も均等に...
ということなのですが、
人間であり、感情がある以上そんなの無理ですよね?
ですので、実際にはもし複数の妻を娶るなら
最低限物質面と家族の時間は公平にしなさいよ、
という話しになるのですが、
例え2人でも単純計算で夫の出費は倍になりますから、
それだけでも相当な負担となります。
もし妻に「○○買って♪」って言われて、このぐらいなら、と
思っても一人に買ってあげたら他の妻にも買ってあげないと
いけない、となるととても「このぐらい」とはならないですよね。
つまり...
複数の妻を娶るには
とにかく経済力が必要
ですので、一夫多妻は一般の人間にはそうそう
出来るものではないのです。
しかも、お金だけでなく妻達の間で
トラブルが起きないように調整する能力も必要。
...なんだか聞いてるだけでも
神経がすり減りそうですよね。
正直、私だったら、もし自分が男で経済力があったとしても
多妻は勘弁ですね。
そんなわけで、イスラームでは「四人妻」の言葉だけが
一人歩きしている感がありますが、
イスラームにおける一夫多妻というのは
公平が無理なら一人で、
と釘も刺されている通り、
何かと条件も多く、大変なものなのです。
では、次回は実際に預言者の例を見ていきたいと思います。
それでは、マァサッラマ~
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