なぜ人間は危険なエベレストに登山するの?3D映画「エベレスト3D」


こんにちは!

前回、ネパールの記事でエベレストは行ってみたいけど、

行けなさそうだな~という話をしました。

良かったら、ネパールについても読んでみてくださいね♡


イケメンと美人さんが多い???優しさ溢れるネパールの魅力を知っちゃおう



そんなエベレストが気になる私たちにぴったりな映画が公開しました!

ちょっと怖そうだけど、見ました(笑)




(エベレスト3Dより)


この映画はノン・フィクションです。

本当にあった話なのです・・・・。


映画の内容はとてもシンプルです。

エベレストに登り下山するまでの人々の挑戦のドラマです。


一般的にテレビでは登頂アタックは放送されますが、

下山を放送していないですよね?


ここ最近ですと、日本のお笑い芸人のイモトアヤコさんが、エベレストに挑戦していましたね。

その時も、下山のシーンはなかったような気がします。




☆なぜエベレストに登るの??


なぜ危険なエベレストに人々は挑戦するのでしょうか??

映画で記者が質問しているシーンがありました。

参加していた日本人の女性は、

エベレストを登れば七大陸最高峰を制覇するからだと言いました。

七大陸最高峰とは、下記 7つのことを言います。


  • アジア大陸エベレストネパール中華人民共和国、8,848m)
  • ヨーロッパ大陸エルブルス山ロシア連邦、5,642m)
  • 北アメリカ大陸デナリアメリカ合衆国、6,194m)
  • 南アメリカ大陸アコンカグアアルゼンチン、6,959m)
  • アフリカ大陸キリマンジャロタンザニア、5,895m)
  • オーストラリア大陸コジオスコオーストラリア、2,228m)
  • 南極大陸ヴィンソン・マシフ(南極半島付近、4,892m)
(wikipediaより)


また、郵便配達員の男性は、

山登りは自分でもできることだからと言いました。


前回登頂できなかったので、今回こそは登りたいと切望します。

さらに、子供たちにも応援されていて、

旗をもらったからその旗を山頂に持っていきたい!

子供たちに夢は叶うと教えてあげたいと語りました。

☆一瞬の判断で生死が分かれる



そんな登山者を支えるのがガイドや旅行会社の人たちです。

高い料金を払い、命がけの登山をする顧客のために働きます。


ガイドさんたちは、登山者を下山させてあげるまでが仕事です。

登頂できても戻ってこれなくては意味がないのです。


しかし、登山者はどうしても登りたいという強い気持ちがあるので、

リタイヤしようとしない人もいます。

この気持ちが命取りになるのです。


天候が悪くなる、体の調子が悪くなってしまう(高山のため体が順応しない)というケースが
起こってしまいます。


さらに、デスゾーンからは、時間との戦いです。

デスゾーンとは、 

人間が生存できないほど酸素が薄い高所のことを言います。

標高が8000m以上は死の領域となります。 

空気中の酸素濃度は地上の約3分の1だそうです。


登山家の野口健さんは、デスゾーンのことをこのように表現しています。

「酸欠状態になると、脳細胞が死んでしまいますから。8,000メートルに1回行くと、ボクシングでボコボコに殴られてノックダウンされるのと同じレベルで脳細胞が死ぬんですって。」
(ウィンウィン対談 野口健さんより)




映画では、ガイドたちが登山者を登らせるか登らせないか悩むシーンがありました。

登らせるということは、ガイドもついていくことになりますから、

自分の身を危険に晒すことになります。

登山者だけではなく、ガイドにも家族や大切な人がいます。

エベレスト登山は、死と隣り合わせということが痛感させられます。



危険な試練をクリアし、

登山者やガイドたちは登頂し下山できるのでしょうか???


☆エベレストが抱える問題

みんなの憧れの山、エベレストですが、問題を抱えています。

せっかくですから、ちょっと勉強しましょう^^


ちょっと意外かもしれませんが、ゴミ問題です。




http://blog.livedoor.jp/aokichanyon444/archives/54763193.html )


近年、エベレストに登山する人が増え、ゴミや人間の排泄物がたまり深刻化しています。

登山に挑戦する人だけではなく、

それをサポートするためにベースキャンプという場所に滞在する人たちもいますから、
想像は容易ですよね。


ベースキャンプでは、ちゃんとゴミを管理しているのでそこまで問題はありません。

しかし、エベレストの上部はどうでしょうか?


特に、6300mのキャンプ地と7900mのキャンプ地が問題のようです。

この問題を解決するためには、当然、ごみは拾わないとなくなりません(笑)


標高が高くて歩くだけで困難な場所にわざわざゴミを拾いに行こうなんて普通思わないですよね。



しかし、それでいいのでしょうか??


一時期は雪で見えませんが、雪が溶ければまたゴミはでてきます。

ゴミの種類は、空の酸素ボンベや燃料、食料のパッケージ、空き缶、ペットボトルなどです。

どれも登山に必要なものですね。



排泄物は、自然に還ります。

しかし、生物が存在しない地点では違います。

永遠に残ってしまうのです。

デスゾーンでは、排泄物だけではなく、遺体もそのままです。

回収することができないのです。


現在、ネパール政府は、ゴミの持ち帰りを義務化しています。

登山者一人につき、8㎏持ち帰る決まりになっています。


美しいエベレストの環境を守らなければなりませんね。


参考文献:【エベレスト】深刻化するエベレストのゴミ・排泄物問題。

実は、もう一つ問題があります。


それは、シェルパの登山拒否です。


エベレスト登山をサポートしてくれるのが、ネパールの民族のシェルパ族です。

シェルパたちはエベレストのプロです。

彼らは、登山者に雇われ、登山者の荷物運びやルート作りを行ってきました。

そんなシェルパたちが登山を拒否するという問題が起きました。


原因は・・・?

2014年に5800m付近でシェルパ一行が雪崩に巻き込まれる事件が起きました。

死者は13人、行方不明者は3人という最悪の事件になってしまいました。



ネパール政府は、被害者の家族に100万円の補償金と4万円の見舞金を支払うことを決めました。

しかしそれに対してシェルパの仲間たちは低すぎると反発します。

政府は、外国人登山者から1人あたり250万円余りの登山料を得ているのに

補償金が低すぎるのではないか?と。


命の危険を晒しながらの仕事です。

登山者よりも長い時間危険な場所に滞在します。

そして彼らは裕福というわけではありません。

家族の大黒柱を失った遺族たちは生活できなくなってしまいます。



また、登山者はシェルパがいなければ、登山できません。

そして、エベレストはネパールにとって大事な観光資源でもあります。

シェルパが登山を拒否するということは、登山者が来なくなるということです。


政府はどのように思っているのでしょうか??


「私たちはシェルパへの補償を特別に扱っています。今のネパールにとって登山は重要だからです。しかし、いくら補償すれば十分なのか、線引きをどこにするか、難しい問題です。」ネパール文化・観光・航空省 スシル・ギミレ次官


ネパール政府がどれくらいの補償を行うかということは大事な問題です。

そして、登山者の対応も大事になってくるでしょう。


参考文献:http://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/archive/2014/05/0509.html



問題の話で長くなりましたね。

最後に予告編をどうぞ~!

エベレストを映画で感じてください^^




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